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本の特送便 梅書房 > にほんでいきる 外国からきた子どもたち
978-4-7503-5119-3 にほんでいきる 外国からきた子どもたち 新製品
にほんでいきる 外国からきた子どもたち
¥1,760   在庫有り
毎日新聞取材班/編

明石書店

2020年12月

社会/社会学/国際社会


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【内容】

日本で暮らす外国籍の子どものなかに、学校に通っていない/通えない(就学不明の)子どもがいる。子どもたちはこれからの日本社会を支える一員になるにもかかわらず、教育を受ける権利をないがしろにされている。かれらはどのような状況に置かれ、どのようなことを思い、どのように生きているのか。すべての教育関係者に読んでほしい一冊。

外国人労働者の受け入れ拡大のなか、取材班は、全国の100自治体に実施したアンケート調査で、就学状況が不明な外国籍の子どもが少なくとも1万6000人いることを報道した。継続的な取材と情報公開請求で取得した資料などに基づいた多角的な報道は、日本語教育推進のための施策に法的根拠が与えられるなど、国を動かす原動力にもなった。2020年度新聞協会賞、2019年度新聞労連ジャーナリズム大賞優秀賞を書籍化。


【目次】

はじめに

第1章 閉ざされた扉――就学不明2・2万人
 学校に行かない子どもたち
  1 不就学の連鎖、命を落としたアユミ
  2 逮捕され、ようやく見つけた学びの場
  3 教育の受け皿なく、追い詰められたプリンセス
  4 「発見」された子どもたち
  5 就学を強制できないジレンマ
 不就学ゼロを提唱――小島祥美さんに聞く岐阜県可児市の15年
 調査データ――取材班による100自治体調査と文部科学省の全国調査
 Q&A 不就学になる理由
 インタビュー 前川喜平さん「教育を受けさせないのは虐待」

第2章 学校には来たけれど――無支援状態1・1万人
 日本語を学べない子どもたち
  1 自力で学ぶ限界、無支援状態1年半のサロチャー
  2 話せない、読めない理由
  3 「日本語が分からないと学校には入れません」
  4 スキルも人手もなく、担い手不足に悩む学校
 調査データ――無支援の子の実態と自治体の苦悩
 海外の母国語教育事情
 インタビュー サヘル・ローズさん「言葉は人と人をつなぐ橋渡し」

第3章 「発達障害」と見なされて――特別支援学級の在籍率2倍
 特別支援学級にいる子どもたち
  1 IQ検査の日本語が分からなかったタケシ
  2 教師の葛藤
  3 日本語教育を特別支援学級に丸投げ
  4 ブラジル大使館の危機感
  5 ドイツの事例
 調査データ――特別支援学級にいる子の割合と分析
 インタビュー 中川郷子さん「子どもに責任を押しつけないで」

第4章 ドロップアウトの先に――不就学・不就労3000人
 社会で迷う子どもたち
  1 特殊詐欺に利用されたマイケル
  2 日系ギャングと呼ばれたホドリゴ
  3 断たれゆく再起の道
  4 20歳の高校受験生、アンドレア
  5 消えない過去を背負って
  6 少年院でルーツと向き合う
 調査データ――国勢調査からみた不就学・不就労の未成年
 高校中退率は7倍
 高校入試の壁
 インタビュー 田中宝紀さん「教育と就労の境目で支援を」

第5章 見つかった居場所――日本語教育に救われて
 未来を描けた子どもたち
  1 「急がなくていい」、名月のメッセージ
  2 16歳の中学生、マリオン
  3 9歳で就学が実現したナディ
  4 横浜市立南吉田小学校の多国籍な日常

第6章 にほんでいきるために
 政策の現状と課題
  1 文部科学省による有識者会議の設置と報告書
  2 日本語教師資格の創設へ
 寄稿 山野上麻衣さん 不就学問題の20年、現在とこれから

 取材をふりかえって
 おわりに


【おすすめ】

この本を開けば、聞こえてくるはず。たくさんの「ここにいるよ」という声が。
安田菜津紀(NPO法人Dialogue for People副代表/フォトジャーナリスト)氏