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9784022737595 ニュースの深き欲望 | ||
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【内容】 たったひとつの真実なんてありはしない。ぼくらの世界は、多重的で多面的で多層的だ。日本について考えたいのなら、外国から見る視点は絶対に有効だ。自分について考えるのなら、他者の視点を想像することが大切だ。絶対的な真実など存在しない。主観的な真実が人の数だけあるだけだ。後ろの正面はひとつではない。そして後ろと正面のあいだにも、無限に近いグラデーションが続いている―。タブーに身を投じ、世界という視点から再考察する「日本」。 |
【目次】 プロローグ―ドキュメンタリー映画『FAKE』のクランクイン 1 表現とは何だろう? 佐村河内守出演の映画『FAKE』をアメリカ人に見せに行く ニューヨークでの上映終了直前にハプニングは起きた アジア最大の映画祭では、表現が権力と対峙していた 人類史からトランプ勝利を読み解く 領土問題をテリトリー意識で考えるかぎり、僕たちは猿人と変わらない 同時多発テロの年、『A2』上映でベイルートに向かった僕にナジーブは「失望した」と言った 『君の名は。』を観ながらオランダに佐村河内守の映画を届けに行く 「オランダの選挙を気にする前に、日本はどうなんだ?」の言葉に考え込む 北朝鮮を変えたい?ならば日本が変わらねばならない 2 情報とは何だろう? あなたの内面はあなたが得た情報でできている 自衛が大義となり、加害が正義となる前にジャーナリズムの骨格を メディアの存在と機能は僕らの地図なのだ 情報はすべて真実とフェイクの狭間にある エピローグ―そして船は行く |
【おすすめ】 われわれが避けなければならないこと、それは誰もが口をつぐむ沈黙の世界だ。そのために視点や表現が封じられてはならないという叫びが、私はこの本から聞こえた。 (角幡唯介氏〈ノンフィクション作家・探検家〉) ニュースとはなにか。そもそも情報とはなんだろうか。 〈真実と偽り〉〈正義と悪〉の二項対立を超え、その狭間の無限の事象をとことん見つめて発信を続ける著者自らの証言。「どれが嘘でどれが真実かなどと議論しても意味がない。フェイクを分別しようとの意識は大切だが、情報とはそもそもが視点によってくるくる変わるとの意識を常に持つべきだ」。オウム真理教、3.11、死刑、〈FAKE〉、常にタブーに身を照らし、「世界はグレイゾーンで成り立っている」と唱える数々の挑戦の記録。ラストの著者の言葉にひとつの答えが導かれる、ポスト・トゥルース時代必携の書! |