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本の特送便 梅書房 > 9条の挑戦 非軍事中立戦略のリアリズム
9784272211197 9条の挑戦 非軍事中立戦略のリアリズム 新製品
9条の挑戦 非軍事中立戦略のリアリズム
¥1,728   在庫有り
伊藤真/著
神原元/著
布施祐仁/著

大月書店
2018年11月
社会/政治/憲法問題


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【内容】

世界6位の海岸線、人口減少、グローバルな経済活動、膨らむ赤字国債――日本の現実を直視し、軍事によらない防衛戦略を構想する。


【目次】

第1章 憲法9条の防衛戦略  (伊藤 真)

 1 はじめに

 2 軍隊を持つのか持たないのか――安全保障政策を検証する
  (1)「国民の生命や財産を守るためには、軍隊が必要だ」
  (2)「近隣諸国の軍事力増強に現実的に対応するためには軍隊が必要だ」
     近隣諸国との武力衝突の歴史
     中国による侵略の脅威
     北朝鮮による侵略の脅威
  (3)「攻められないように軍隊を持つべきだ」
  (4)「独立した主権国家である以上、自分の国を自分で守る軍隊は必要だ」
  (5)「専守防衛に徹する条件で軍隊を持つべきだ」
     自衛の名の下の侵略
     個別的自衛権の危うさ
     文民統制
     軍隊を持つことによる国民生活への影響
  (6)非軍事中立戦略という安全保障政策
     軍隊は何を守るのか
     軍事力によらない安全保障
     攻められたらどうする?
     日本の叡智

 3 自衛隊は合憲か違憲か――憲法9条の解釈論を整理する
  (1)戦争違法化の歴史
     第二次世界大戦まで
     国連憲章の武力不行使原則
     武力不行使原則の例外
  (2)日本国憲法9条1項の解釈
     「戦争の放棄」の消極目的と積極目的
     放棄される「戦争」の拡張
     侵略戦争の放棄
  (3)日本国憲法9条2項の解釈
     「前項の目的を達するため」とは
     戦力とは
     自衛権
     交戦権の否認
     2項の先駆性
  (4)自衛隊の合憲性
     自衛隊違憲論
     政府の立場
     憲法学説における最近の合憲論
     自衛隊の合憲性に関する判例

 4 非軍事中立戦略から見た自衛隊憲法明記の弊害
  (1)自衛隊違憲論の立憲的意味
  (2)軍事力の拡大
  (3)国防国家への傾斜
  (4)国防目的による人権制約へ
  (5)自衛隊の憲法明記を議論する際に注意すること


第2章 憲法学は何を主張してきたか  (神原 元)

 1 はじめに

 2 小林直樹教授の「憲法九条の政策論」(1975年)
    「憲法九条の政策論」が書かれた頃の状況
    「国防」の目的とは何か
    現代防衛論批判
    日米安保体制批判
    自主防衛論の虚妄
    非軍事による国防
    まとめ

 3 深瀬忠一教授らの「総合的平和保障基本法試案」(1987年)
    「総合的平和保障基本法試案」提案の背景
    基本法という手法
    自衛隊をどうするか
    軍縮プログラムと国連中心の平和維持機能強化、そして世界連邦構想へ
    まとめ

 4 水島朝穂教授の「自衛隊の平和憲法的解編構想」(1997年)
    ポスト冷戦期の平和構想
    冷戦後の自衛隊の「存在理由」
    自衛隊解編構想の概要
    安保条約はどうするか
    まとめと「解編」公表後の世界情勢

 5 非軍事中立戦略は現代に通用するか
    冷戦構造崩壊後の状況
    核戦争の脅威は終わっていない
    安保条約は有効か
    自主防衛論は適用可能か
    自衛隊は「改編」すべきか、それとも「解編」すべきか
    基本法方式の有効性
    国連との関係をどうすべきか
    まとめ

 6 本章のまとめと結論


第3章 日米同盟と「専守防衛」のひずみ  (布施 祐仁)

 1 安全保障の「リアリズム」と「理想」
    軍事力で防衛するのが「不向き」な国
    本格的な侵略の可能性は低い
    「軍備撤廃」の理想は放棄してはならない

 2 憲法9条の「原点」

 3 ゆがめられた「専守防衛」
    米軍防衛に踏み出した「シーレーン防衛」
    米世界戦略に組み込まれる自衛隊
    日本を再軍備させたアメリカの意図

 4 米軍依存と「見捨てられる恐怖」
    「専守防衛」はアメリカの打撃力とセット
    アメリカが打撃力を行使する保証はない
    「見捨てられる恐怖」か「巻き込まれる恐怖」か

 5 周辺国の「脅威」にどう向き合うか
    自衛隊も「矛」を持つ?
    中国の海洋進出に対抗する「列島線防衛」
    「中国海軍封じ込め」は日本防衛に必要か

 6 日本の安全保障政策はどうあるべきか
    アメリカ依存から脱し、真の「専守防衛」に
    北東アジアの集団安保体制と非核兵器地帯を

 7 自衛隊員に対する責任


第4章 等身大の安全保障論  (伊藤 真・神原 元・布施祐仁)

 1 9条をさかのぼる
    両親は戦争体験世代
    西ドイツでの生活と愛国心
    冷戦終結
    湾岸戦争以後
    宮田光雄著『きみたちと現代』と非武装中立
    軍隊は自己増殖するもの
    すでにある自衛隊
    1995年、広島と沖縄
    防衛政策をどこまで戻すのか 

 2 安全保障とは何なのか
    膨らみつづける防衛費
    希少資源の分配が政治の本質
    納税者の自覚
    貧困と排外主義
    象徴化した安全保障
    安全保障イコール軍事ではない

 3 9条改憲で何が変わるのか
    まちがいなく変わる自衛隊
    「必要な自衛の措置」は無限大
    徴兵制の可能性
    自衛隊員のPTSDを内包する社会
    民主主義を非民主的なもので守るのか?
    等身大の安全保障



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日本社会の現実を直視し、日米安保や自衛隊によらない防衛戦略への転換を探求する。