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本の特送便 梅書房 > 労働者の国際移動と社会保障 EUの経験と日本への示唆
9784845115358 労働者の国際移動と社会保障 EUの経験と日本への示唆 新製品
労働者の国際移動と社会保障 EUの経験と日本への示唆
¥4,320   在庫有り
松本勝明/著
旬報社
2018年3月
社会/社会学


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【内容】

国境を越えて移動する人々の社会保障制度の知識や経験が豊富にあるEUでの取組みを検討し、日本における問題解決策を提案する。


【目次】

はしがき

第I部 EUにおける社会保障制度の調整

第1章 EUにおける人の自由移動
 1. 基本的自由としての人の自由移動
 (1) 労働者の自由移動
 (2) 開業の自由
 (3) サービスの自由移動
 (4) EU新規加盟国に係る経過措置
 2. EU市民の自由移動
 3. 自由移動の条件
 (1) 3ヵ月以内の滞在
 (2) 3ヵ月を超える滞在
 (3) 継続して滞在する権利
 4. まとめ
 ◆コラム:「ドイツのローマ」ミュンヘン

第2章 EU規則にもとづく社会保障制度の調整
 1. 歴史的発展
 (1) 二国間協定
 (2) 多国間での調整
 2. 労働者の自由移動と社会保障
 3. 法的根拠
 4. 適用範囲
 (1) 適用対象者の範囲
 (2) 適用対象給付の範囲
 5. 基本原則
 (1) 平等取扱い
 (2) 事実状況の同等取扱い
 (3) 期間通算
 (4) 給付の輸出
 (5) 良好な事務協力
 6. 適用法の決定
 (1) 就労地法原則
 (2) 一時的な派遣
 (3) 複数の加盟国での就労
 7. おもな給付分野での調整の概要
 (1) 疾病給付
 (2) 介護給付
 (3) 老齢給付
 (4) 失業給付
 (5) 家族給付
 (6) 労働災害・職業病給付
 8. まとめ
 (1) 調整の必要性および目的
 (2) 調整の実効性
 (3) 調整の対象
 (4) 基本原則および適用法の決定
 (5) 調整の方法
 ◆コラム:3つのRäte

第3章 新たなEU規則
 1. 新規則の制定経緯
 2. 主要な改正点
 (1) 適用範囲
 (2) 基本原則
 (3) 適用法の決定
 (4)給付分野ごとの調整
 3. 評価
 (1) 適用対象給付
 (2) 適用法の決定
 (3) 個別給付分野での調整
 ◆コラム:「Bosmann」と「Bosman」

第4章 国境を越える医療
 1. 人の自由移動と疾病給付
 (1) 他の加盟国で居住している場合
 (2) 他の加盟国に一時的に滞在する場合
 (3) 治療を目的として他の加盟国に行く場合
 2. サービスの自由移動と医療
 (1) 司法裁判所の判決
 (2) 国境を越える保健医療サービスにおける患者の権利の行使に関
する指令(指令2011/24)
 3. 調整規則883/2004と患者権利指令2011/24との関係
 4. 事前承認の条件
 (1) Petru事件の判決
 (2) 法務官意見
 5. 考察
 6. 補論:国境を越える医療従事者の移動
 (1) 職業資格の承認に関するEU指令
 (2) 承認の実態
 (3) まとめ

第5章 現金給付に関する調整──Petroni原則
 1. 重複給付の調整
 (1) 複数の加盟国からの老齢年金
 (2) Petroni事件
 (3) Petroni判決への反応
 (4) Petroni原則
 2. 「適用法の決定」に対するPetroni原則の適用
 (1) Ten Holder事件
 (2) Bosmann事件
 (3) HudzinskiおよびWawrzyniak事件
 3.考察
 ◆コラム:「原則」となったPetroni氏

第6章 ヨーロッパ労働市場に対応した失業給付の調整
 1. 失業給付に関する調整の概要
 (1) 適用対象給付
 (2) 期間通算
 (3) 給付の輸出
 (4) 情報交換
 2. 他の加盟国での求職活動
 (1) 失業給付をめぐる問題
 (2) 司法裁判所の判決における変化
 (3) 「社会保障制度の調整に関する規則」の見直し
 3. アクティベーション政策の推進
 (1) アクティベーション政策
 (2) 「社会保障制度の調整に関する規則」とアクティベーション
 (3) 欧州連合運営条約とアクティベーション
 4. 考察

第7章 社会給付の受給を目的とする移動──ソーシャルツーリズム
 1. 調整規則883/2004と社会給付の受給
 (1) 他の加盟国国民の平等取扱い
 (2) 社会扶助
 (3) 保険料によらない特別の現金給付
 2. 自由移動指令2004/38と社会給付の受給
 3. 社会扶助の受給をめぐる司法裁判所の判決
 (1) Brey事件
 (2) Dano事件
 (3) Alimanovic事件
 4. 移動等の実態
 5. 考察

第8章 賃金・社会ダンピングの防止
 1. EU加盟国の拡大と自由移動に関する経過措置
 2. 経過措置の終了
 (1) 労働者の自由移動
 (2) サービスの自由移動
 3. 賃金・社会ダンピング対策法
 (1) 背景
 (2) 目的
 (3) 内容
 4. 考察
 ◆コラム:Brexitと社会保障

第9章 調整の意義と課題
 1. 調整の意義
 (1) 調整と加盟国の権限
 (2) 調整の効果
 2. 調整の課題
 (1) 加盟国社会保障制度の多様性の拡大
 (2) 加盟国間での格差の拡大
 (3) 加盟国社会保障制度の変化
 (4) EU法上の規定の重複
 (5) 決定プロセス
 ◆コラム:児童手当と所得格差

第II部 社会保障協定にもとづく調整と日本の課題

第10章 社会保障協定にもとづく調整
 1. 締約相手国と目的
 (1) スイスとの協定
 (2) 外国人労働者送出国との協定
 (3) 移住先国との協定
 (4) 日本との協定
 2. 適用対象者
 3. 適用対象給付
 4. 適用法の決定
 5. 調整の基本的考え方と内容
 (1) 同等取扱い
 (2) 給付受給権の確保
 (3) 給付受給権の維持
 6. 協定の実施
 7. 考察

第11章 日本における取組みと課題
 1. 日本におけるこれまでの取組み
 (1) 外国人への適用拡大
 (2) 外国での治療に対する医療保険の適用
 (3) 年金脱退一時金の導入
 (4) 社会保障協定の締結
 2. 目的
 3. 解決策の検討
 (1) 手段
 (2) 対象国
 (3) 対象者
 (4) 対象給付
 (5) 適用法の決定
 (6) 調整の基本的考え方と内容
 (7) 円滑な実施の確保
 (8) 制度の適正な適用
 4. 評価と課題

引用文献
初出一覧
事項索引
判例索引


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